DV父親に代わり家族を支えた男　妹の結婚話に激高し大暴れして逮捕

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イギリスで暮らすある男（23）には、つらい過去があった。それは父親が母親に対し暴力を振るうことで、その最低な行為をたびたび目撃したため心に傷を負ったという。

家族を苦しめた父親は、その後に家庭を捨て出て行っき、男は当時まだ8歳だったというが、その日を境に「この家族を支えるのは僕しかいない」と考えるように。収入の少ない母親を助けるため、学校に行くことも断念し、必死に働いてきたという。

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■妹の結婚話に衝撃
そんなある日、年頃になった妹の恋人が男の家を訪問。家族連れでやって来た恋人は「結婚させてください」と話し始め、何も知らなかった男はひどく困惑した。

しかも話を聞くうちに、何も知らなかったのは自分だけで、母親はすべてを知っていたと気づき、男は愕然。妹の交際や結婚に口出しする気はなかったというが、自分だけが蚊帳の外だったことを知り、裏切りと考え激怒した。

■PTSDを患った妹
激高した男は野球バットを取り出し、室内にあった鏡やテーブルを破壊。「なぜ俺にだけ黙っていたんだ」「ナイフで切り付けてもいいんだぞ」などと喚きちらし、妹、母親、妹の恋人、さらにはその家族をも震え上がらせた。

この一件で心に傷を負った妹は、自殺を考えるように。実際に試みたが友人の説得に応じ断念し、PTSD（心的外傷後ストレス障害）を患っているという診断を下された。

■男に下された判決
起訴された男は有罪判決を下され、破損した物品の弁償、100時間の奉仕活動、15日間のリハビリ治療を命じられた。さらに、「12ヶ月間は妹に連絡することも近くに行くことも認めない」とする接近禁止命令も下されたという。

DVで家族を苦しめる父の姿を見ていたにもかかわらず、同じように暴れて家族を苦しめた男。妹の受けた心の傷はまだ癒えていないというが、結婚話がその後どうなったかなどについては伏せられている。