調味料「かんずり」の雪さらし、雪が降らないのでスキー場で実施へ

とうがらしの「雪さらし」 雪不足のためスキー場で 新潟 妙高
2020年1月20日 14時58分

新潟県妙高市ではとうがらしを雪にさらす伝統の「雪さらし」が始まりましたが、例年、作業を行う場所に雪がないことから、ことしはスキー場のコースを借りて行われています。

「雪さらし」は「かんずり」と呼ばれる妙高市に伝わる香辛料の原料となるとうがらしを作るため、毎年、寒さが厳しくなる「大寒」に合わせて地元の食品会社が始めます。

例年は会社の裏にある田んぼの雪の上にとうがらしをまいてさらしますが、ことしは雪がないことから、およそ11キロ離れたスキー場のコースを借りて行われました。

20日は食品会社の社員が、去年収穫したおよそ400キロのとうがらしを持ち込み、真っ白な雪の上に長さ15センチほどの真っ赤なとうがらしが浮かび上がりました。

とうがらしは３日間ほど雪にさらすと、あくが抜けて味がまろやかになるとされ、こうじやゆずを加えて作る香辛料は戦国武将の上杉謙信も愛用したと言われています。

食品会社の東條昭人社長は「雪さらしをしないとかんずりの味が変わってしまうので何とかさらすことができてよかったです」と話していました。

「雪さらし」は来月下旬まで続けられる予定で、今後、雪が積もればスキー場から市内の別の場所に移して行われる予定です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200120/k10012251991000.html

それこそ、うまい料理にハチミツをぶち曲げるがごとし、だ