コカ・コーラ自販機 変動価格制を導入 夜10円安くします。

コカ・コーラ自販機、夜は10円安く　変動価格制を導入：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC3057R0Q3A131C2000000/

同社は全国に約70万台の自販機を持ち、台数ベースのシェアは3割を超える。自販機で扱う清涼飲料は全国一律価格が基本で、立地や時間帯に応じた需要を十分に取り込めていなかった。国内の飲料大手が変動価格を本格導入するのは初めて。

CCBJIは年内に数千台で変動価格制を導入する。夜から朝にかけて飲料水「い・ろ・は・す」540ミリリットル入りペットボトルの価格を130円から120円に引き下げる。遠隔操作で柔軟に価格を変えられるようにし、値下げ時は自販機のボタンで「プライスダウン」の表示が点灯する。

5月から実施している実証実験では「数量・売り上げとも伸びる傾向にある」（同社）という。対象製品や価格変動幅の拡大を検討していく。

CCBJIは全自販機の6割でオンラインで在庫管理するための通信用モデムを搭載する。この自販機は価格をデジタル表示する「プライスタグ」に付け替えるだけで、大きな設備投資なく変動価格制を導入できる。

ただ、時間帯や気温による価格引き上げは難しい。かつて米コカ・コーラが暑い日に自販機の価格を上げる実証実験をしたところ、「飲みたい時に高くなる」と批判された。日本でも価格を上げる場合には何も明示しないと、「ステルス値上げ」と消費者離れを招きかねず、CCBJIには緻密な戦略が求められる。

自販機はCCBJIの販売数量の2割を占め、スーパー向けに並ぶ主力の販路だ。メーカーが決めた価格で販売でき利幅が大きい。一方でここ数年は飲料の補充にかかる物流費用などコスト増が重荷となっている。収益改善策が欠かせない。

変動価格制は米航空大手が1980年代ごろに本格導入したとされる。航空券やホテルのように季節ごとの需要変動の大きい業種で広がった。国内でもサービス業を中心にユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ、大阪市）や東京ディズニーリゾート（TDR）を運営するオリエンタルランドが導入する。

こっちが狙いだろうな