アイリスオーヤマ、グループ全体の売上高が2期連続で減少。家電事業が失速したため

アイリスオーヤマ（仙台市）が11日発表したグループ全体の2023年12月期決算（速報値）は、売上高が前の期比5%減の7540億円だった。グループ全体での減収は2期連続。高成長を支えてきた家電事業が新型コロナウイルス禍での巣ごもり需要の反動で苦戦した。原料高を背景に採算が悪化し、経常利益は12%減の320億円だった。

23年12月期の売上高は期初時点で9000億円を目指していた。中国工場での製造が主力の家電事業は、円安や原料高の影響で1300億円と200億円の減収となった。マスクも100億円と50億円減った。

アイリス単体の売上高は9%減の2280億円、経常利益は11%増の157億円だった。

24年12月期の売上高はグループで前期比17%増の8800億円、単体では12%増の2555億円を目指す。国内の食品事業の商品ラインアップを拡充するほか、ロボットや省エネ設備といった法人向け事業の強化を進める。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC1145X0R10C24A1000000/