最近の住宅、貧困化で子供部屋が3畳にwww

いま、全国的に「子ども部屋」が小さくなり続けていることをご存知だろうか。建築費の高騰により、住宅の平均面積は年々下がり続けており、今や都心では50～60平米台の分譲マンションも増えてきた。

そこで削られつつあるのが子ども部屋だ。従来は6帖以上が多かったが、最近では3～4.5帖ほどの大きさがトレンドという。こうした「狭小子ども部屋」が生まれている経緯や、家庭にどういう影響をもたらすのかについて、一級建築士で「間取りのセカンドオピニオン」として活動する船渡亮さんに話を聞いた。

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床面積は小さくなったが、リビングや収納は拡大

「まず前提として、戸建て住宅の床面積自体がどんどん小さくなってきています。国交省の調査によると、注文住宅の床面積は、平成16（2004）年では134平米（約40坪）あったのですが、令和5年には114平米（34坪）まで減少しました。

床面積が小さくなる一方で、広めのリビングや水回り、パントリーやシューズクロークなどの収納スペースを求める傾向は強まっています。そうなるとどこかを削らないといけませんが、その矛先が向かったのが子ども部屋です。最近ですと、注文住宅でも建売でも3～4.5帖がメイン。以前は最低6帖、できれば8帖欲しいという方が多かったのですが、今はわりと大きな家でも子ども部屋は小さめです。先日お話を伺った方も、90坪・3階建ての住宅で子ども部屋は5.5帖ほどと、あまり大きくしようという感じはありませんでした。

注文住宅を建てる方というのは、ほとんどが終の棲家にしたいと思っていて、死ぬまでそこに住む前提です。でも、夫婦2人のときと、子育てしている時期に必要な部屋数は全然違う。本当は引っ越すか建て替えるのが理想的ですが、そうもいかないので、子どもが巣立った後のことを考えてバランスを取るのが重要になってきます。ちなみに子ども部屋だけでなく主寝室も小さくなっていて、5～6帖というのが多いです」