「何しに行くの？」「今から山に登るの？」軽装で冬山登山に向かおうとしていた女性を引き止めたタクシー運転手に感謝状

軽装の女性客、行き先は冬山　決意したタクシー運転手

感謝状が贈られた森田義彦さん（左）=2020年2月6日、奈良県桜井市の桜井署、福岡龍一郎撮影

奈良県宇陀市の近鉄榛原（はいばら）駅前で1月中旬、タクシー運転手の森田義彦さん（68）は
ひとりの中年の女性を乗せた。女性が告げた行き先は東吉野村の高見山の登山口。
標高1248メートル、冬場は登山客に人気の山だ。

乗り込んできた女性は軽装で、普通の運動靴を履いていた。森田さんは違和感を覚えた。
平日の午後3時半、日が傾き始めるころから登山を始めるのも妙だ。

「何しに行くの？」「今から山に登るの？」。運転を始めた森田さんはしきりに声をかけるが、
女性はうつむきがちで、返事は上の空。

森田さんは思った。「これはいかんわ。もしかして自殺をしようとしているのか。でも違ったらどうしよう」。
考えがぐるぐると頭を巡る。自分の心臓の音が大きく聞こえた。

10分ほど走ると、バス停があった。意を決してタクシーを止め、穏やかに尋ねた。

「違ったらごめんやけど、命を…
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https://www.asahi.com/articles/ASN277QPTN26POMB006.html

「山を舐めるんじゃない！」

と怒られた。　(´･ω･｀)