トマト🍅10倍に値上げ、記録的凶作で出荷の目処が立たず

熊本県産トマトの市場価格が高騰している。業務用トマトの需要が高まる季節的な要因に加え、全国的な産地の八代地域が8月の記録的大雨で定植が遅れ、出荷量が減っているためだ。5日の市場価格は昨年の10倍に達した。小売価格には目立った影響は出ていないが、関係者は「今後は店頭価格も値上がりしそう」との見方を強める。

熊本市北区植木町の山田青果の卸価格は5日、4キロ入り1箱の高値が2万8千円の過去最高を付けた。昨年11月5日の高値は2600円だった。

例年は10月～翌年6月にかけて八代や玉名地域のトマトを入荷し、価格は1箱1500～600円だ。同社は「入荷量に対して加工用トマトが不足している。これほどの価格になると今後の値動きも見通せない。小売価格も値上がりするだろう」と話した。

熊本市西区の熊本大同青果では6日、4キロ入り箱の高値が1万7700円だった。11月の平均単価も前年同月と比べて1・8倍に跳ね上がっている。10月から入荷量が昨年を下回り、大手ハンバーガーチェーンの販促や大型セール「ブラックフライデー」に向けた大手スーパーなどの需要が高まっているためだという。

担当者は「主産地の不作や、この10日で急に冷え込み、鍋需要で野菜の消費量が伸びたことも影響した。スーパーなどでは1パック当たり100円の値上がりもあり得る」とみる。

そうした高値の原因となったのが日本一の冬春トマト産地、八代地域の出荷減だ。8月の大雨で農地の9割が冠水し、苗を植え直したトマトなどの収穫が遅れている。病害発生も確認され、10月末時点のJAやつしろの出荷量は前年同期比35%減の868トンにとどまる。ミニトマトの出荷も18%減っている。

八代市郡築三番町の農家磯田毅さん（72）は「2万5千円を超える価格は聞いたことがない。高過ぎる」と驚く。ビニールハウスの加温時期を早めるなど出荷遅れ対策を進め、12月は前年並みの出荷量を見込む。

「消費者においしいと喜んでもらうために、出荷の遅れを取り戻せるよう努力を続ける」と話した。（上島諒）

熊本県産トマト高騰、市場価格は一時、昨年の10倍　八代で出荷遅れ、記録的大雨影響｜熊本日日新聞社

　熊本県産トマトの市場価格が高騰している。業務用トマトの需要が高まる季節的な要因に加え、全国的な産地の八代地域が8月の記録的大雨で定植が遅れ、出荷量が減っているためだ。5日の市場価格は昨年の10倍に達した。小売価格には目立った影響は出ていな

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果物とかもだいたいドライにすれば保存出来るよね理論