健康診断受けるんだけど、胃の検査はバリウムと内視鏡どっちがええの？

https://digital.asahi.com/articles/ASN5F4GZ3N5FULBJ001.html

新型コロナ、がん患者の注意点は？　3学会などQ＆A

新型コロナウイルス感染症が広まるなか、日本癌（がん）学会と日本癌治療学会、日本臨床腫瘍（しゅよう）学会の3学会はがん患者向けの注意点をQ&Aにまとめた。各学会のホームページ（http://www.jca.gr.jp/public/c_q_and_a.html別ウインドウで開きます）で公開している。

　感染を防ぐ方法は、一般の人と変わらない。密集、密閉、密接のいわゆる三密を避けることや手洗いなどが基本になる。電話やオンライン診療の活用、自家用車で病院に行くことで感染のリスクを下げることもできる。

　「かかりつけ医にはどんなときに相談したほうがいいか」の問いには、がんの治療や受診の延期・中止について、相談の必要があるとする。不安に思うことがあれば、適切な判断を主治医に聞くようすすめる。

　そのうえで、抗がん剤などの薬物治療やホルモン治療を継続すべきかのポイントを紹介。食道や胃、大腸、前立腺、卵巣、乳など部位ごとに、手術や検査を受ける目安なども掲載する。

　たとえば早期胃がんの手術は、「月単位での延期が可能。できれば6カ月以内の手術をすすめる」。便潜血検査が陽性で大腸がんが疑われる場合、精密検査の内視鏡検査は受けるべきか？　の問いには、受けるべきだが、新型コロナウイルスの感染対策ができている病院での実施を推奨している。

　予定していた治療が変更になり、がんが進行しないかと心配になる人もいる。そういった人には「心配なことや質問を書きとめておき、主治医に質問を」と答えている。

　心理的な負担を抱えている人も多い。規則正しい生活や、趣味を楽しんでの気分転換をすすめ、テレビやインターネットなどの情報を見すぎないことも助言する。

　国立がん研究センターも4月以降、がん患者やその家族らに参考になるポイントをQ&Aにまとめ、ホームページ（https://ganjoho.jp/med_pro/consultation/support/covid19.html別ウインドウで開きます）で紹介している。

　3学会と同様、がん治療を延期してもよいかの問いには、担当医とよく相談し、発熱やせきの症状があれば受診の前に担当医に連絡するよう求めている。

　「もしも新型コロナに感染したら、今かかっている病院と別の病院でがん治療を受けるのか」の問いには、がん患者が感染すると重症化する懸念もあると指摘。がんの治療を中断し、新型コロナに対応する別の病院への入院が原則だとする。

　オンライン診療を実施する医療機関の一覧も関連情報として紹介する。郵送で薬を受けとることができる場合もあるので、通院している病院に電話で問い合わせるとよいという。

　感染の拡大により、仕事がなくなり治療費が払えないという悩みもでている。地域のがん相談支援センターやかかりつけ医療機関のソーシャルワーカーに相談することをすすめている。

　若尾文彦・がん対策情報センター長は「治療を受けるため外に行くことで、新型コロナウイルスへの感染リスクは上がる。どちらをより重視するかは、患者さんそれぞれのがんの状態や治療の中身、住んでいる地域の流行状況などによる。主治医とよく相談してほしい」と話す。