１９４㎝　１８８㎏　４３歳の巨デブの俺が初めて健康ランドに行こうと思う。　気をつける事とか教えろ

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14492016.html

原発賠償金の誘惑

■気軽に頼んだ申請代行「天国から地獄だよ」

　東京電力福島第一原発事故の賠償金を巡り、東電が「詐欺」だとして返金を求める会社が福島県内には複数ある。約１億円の返金を迫られる郡山市の建設会社もその一つ。社長の男性（６５）は「天国から地獄だよ」とため息をつく。

　原発事故の２年後、高校の同級生だった男性から賠償金の申請を誘われた。市内の健康ランド「東洋健康センター」＝すでに閉鎖＝の元秘書の女性（６１）に頼めば、申請を代行してくれるという。自分の会社が賠償の対象とは思っていなかったが、軽い気持ちで頼んでしまった。

　元同級生に事故前後の決算書を渡すと、賠償金が振り込まれる９日ほど前に振込日、賠償金の金額、そして手数料の金額を電話で伝えられた。２０１３年８月、東電から約３千万円が口座に振り込まれた。

　後に震災前の売り上げを水増しした決算書で申請されたと分かったが、社長は「もらえるとは思っていなかったので。有頂天でした」と当時を振り返る。その日のうちに手数料約１６００万円の札束を紙袋に入れ、銀行の駐車場で領収証と引き換えに元同級生に手渡した。その後も複数回にわたり申請代行を頼み、自身で申請した分も含め、計約１億円を受け取った。

　だが、１４年ごろ、スーツ姿の仙台国税局の職員が会社を訪れ、税務調査を受けた。その後、手数料の領収証の会社名がデタラメだと指摘された。手数料はすべて必要経費と申請してきたが認められなかった。「会社名がデタラメとは、どういうことだ」。社長は元同級生を問いただしたが、「自分も分からない」と答えるだけだった。

　それから５年後の１９年、社長は衝撃的なニュースを目にする。うその決算書を使って賠償金を不正請求したとして、福島県警が「東洋健康センター」の元社長ら男女６人を詐欺容疑で逮捕した。被害総額は約９億３千万円。逮捕者の中には、自身の申請に関わった元秘書の女性がいた。

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