10日お披露目された英国のフェミ思想先駆者像がマン毛までみっちし再現してしまう全裸像で波紋が広がる

英フェミニスト思想家の記念像、ヌードデザインが物議

英国のフェミニスト、メアリ・ウルストンクラフトの記念碑が10日、首都ロンドン北部でお披露目されたが、小さなヌード像が上部に置かれたデザインが物議を醸している。
　ウルストンクラフトは１７９２年に発表した著作「女性の権利の擁護――政治および道徳問題の批判をこめて」で知られる初期のフェミニスト思想家で、男女同権を訴えた。
娘のメアリー・シェリーは小説「フランケンシュタイン」の著者。
　サイバービジネスの先駆者マーサ・レーン・フォックス氏はツイッターで、「勇敢な思想家」を記念する「素晴らしい」記念碑だと称賛した。
　だが、デザインをめぐって賛否両論が起こっている。
　男性の場合でも同じようにヌード像にしたのかと疑問を投げかける声もある。
また、小説家ジョジョ・モイーズ氏はツイッターで、ウルストンクラフトが「服を着ていたら素晴らしかったと思う」と指摘した。
　一方、記念碑の制作を手掛けた芸術家マギ・ハンブリング氏は、夕刊紙イブニング・スタンダードに対し、ウルストンクラフトは
「すべての女性を体現しており、衣服を着せると彼女を制限してしまう」とし、このため、特定の時代の服を着せて表現したくなかったと説明した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=20201112040810a&g=afp