三菱子会社の社員に熱湯で拷問された男性、顔面がただれてグチャグチャになっていた…

8月27日、奥村容疑者はホテルに大学院時代の先輩の男性を呼び出しました。言いがかりをつけて、金を出すよう迫ったといいます。
奥村容疑者が使ったのが、ホテルの部屋にあった電気ポット。1リットル近くの水が4分ほどで沸騰するポットで、お湯を何度も沸かしたといいます。
奥村容疑者は男性に浴室に入るように指示。最初は立ったままの状態で、そのあと四つん這いにさせて男性に熱湯をかけました。
服の上から電気ポットの熱湯をかける行為が1～2時間続いたといいます。
その後、男性は奥村容疑者に「帰っていいぞ」と言われるまで、やけどを冷やすために水風呂に入っていました。顔や首、腹などにやけどを負った男性がホテルを出て向かったのは…
山本キャスター
「全身に大やけどを負った男性はホテルから歩いて10分ほどの距離にある、芝公園駅で1度休憩したということです」

港区のホテルを出たあと、近くの芝公園駅で休んだという男性。その後向かったのは、電車で30分ほどの場所にある川崎駅でした。
駅の防犯カメラには、午後8時半ごろに到着し、駅構内で休んでいる男性の様子が映っていました。

山本キャスター
「男性は午前2時ごろ、川崎駅構内の椅子で寝ているところを警備員に発見されました。発見時、男性は目で見てすぐに全身にやけどを負っているとわかる状態だったということです」

警備員
「全身やけどを負った男性が横になって倒れている」

警備員の119番通報で男性は病院に搬送されました。集中治療室で6日間治療を受け、全治3か月の重傷でした。
大やけどを負っていたにもかかわらず、男性が川崎駅にとどまっていたのはなぜなのでしょうか。

実は男性は、奥村容疑者から再び川崎市内のホテルに呼び出され、駅で待機していたといいます。大学院時代の先輩、後輩という間柄だった2人。
事件の発端は、男性が奥村容疑者に仕事に関する相談をしたことでした。
奥村容疑者は男性に、ありもしない借金を背負わせたように思わせ、こう脅していたといいます。

奥村容疑者
「トラブル解決のために、200万円を反社（反社会的勢力）から借りて立て替えた。反社が金を取り立てにいく」

奥村容疑者は、男性から250万円以上を脅し取ったとみられます。

川崎駅で当時の様子を目撃した複数の人の話によると…

山本キャスター
「目撃者によると、男性は5時間以上、川崎駅の構内を転々としていて、具合が悪そうな様子だったといいます」

男性に声をかけた人が救急車を呼ぼうとしましたが、男性は何度も拒否したといいます。

被害男性
「友達と待ち合わせをしている」

しかし、結局は周囲の人が救急車を呼びました。

被害男性を目撃した人
「顔は皮膚がぐじゃぐじゃで、腕も背中も皮がむけていた。腰の皮膚も真っ赤で髪の毛も逆立っていた」

警視庁は、奥村容疑者について恐喝容疑でも立件する方針です。