最高裁「高裁の裁判官はバカ。法の勉強をやり直せ」

車で人をはねた後、一時的に現場を離れた行為が救護義務違反に当たるかどうかが争われた刑事裁判の上告審判決で、最高裁第2小法廷（岡村和美裁判長）は7日、二審東京高裁の無罪判決を破棄し、逆転有罪とした。裁判官4人全員一致の意見。懲役6月の実刑とした一審長野地裁判決が確定する。

　判決によると、運転前に飲酒していた被告は、事故直後に和田さんを捜したが見つからず、飲酒運転を隠すために約50メートル離れたコンビニで口臭防止剤を買って服用。再び現場に戻る途中で倒れていた和田さんを見つけ、人工呼吸をしたが、和田さんは死亡した。

　第2小法廷は「負傷者の救護や道路の危険防止のため、必要な措置を状況によって臨機応変に行うことが必要」と指摘。被害者を発見できなかった場合、引き続き捜す必要があったのに「無関係な買い物のためにコンビニに行き、その時点で救護義務に違反した」とした。その上で、二審判決について「法令解釈を誤っており、破棄しなければ著しく正義に反する」と結論付けた。

　一審判決は「罪が軽くなるよう飲酒運転の発覚回避を優先し、ただちに救護したとは言えない」として懲…

https://www.tokyo-np.co.jp/article/384496