- お嫁ちゃん「……んー？ あれ、まだ21時？」
お嫁ちゃん「今日は帰ってくるの、ちょっと早かったねー？」
お嫁ちゃん「……ご飯、そこに置いてあるからさー。チンして食べちゃって。どうせまだ食べてないんでしょー？」
お嫁ちゃん「いつも言ってるけどさー、遅くなるんならさー、適当にコンビニで済ませればいいじゃん？」
お嫁ちゃん「夜遅く食べても体に良くないし、お腹空いて辛いじゃんかー」
お嫁ちゃん「そこまで無理して私のご飯食べることなくない？」
お嫁ちゃん「……え？ いや、手間ってことはないけど」
お嫁ちゃん「別に、二人も一人もそんな変わんないしー？」
お嫁ちゃん「ただ、純粋に疑問に思っただけー」
- お嫁ちゃん「ん？ 今日のは、ネットで見かけたレシピー」
お嫁ちゃん「まあまあ美味しかったかなー、うん……」
お嫁ちゃん「ふぁぁ……」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「じゃ。私、お風呂入ってくるから」
お嫁ちゃん「足りなかったら、適当になんかつまんでね」
お嫁ちゃん「ああ。でも、あんまり食べ過ぎないでよー？」
お嫁ちゃん「お腹出た人が旦那って、私嫌だからさー。あはは」
- お嫁ちゃん「……あー、さっぱりしたー」
お嫁ちゃん「ん？ お酒飲んでるの？ 明日も仕事なのにー？」
お嫁ちゃん「一杯だけだってねえ、君、お酒弱いじゃん」
お嫁ちゃん「知らないよー？ べろんべろんになったって……」
お嫁ちゃん「やれやれ……ちょっと頂戴」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「はぁ、じゃあ私、歯磨いて寝るから」
お嫁ちゃん「程ほどにして早く寝なよー。おやすみー」
- いつもの男の娘ssの人か
- お嫁ちゃん「……って、んー？ どしたのー？」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「話相手？ えー？ まー、いいけどー？」
お嫁ちゃん「……別に、嫌ってわけじゃないけど」
お嫁ちゃん「急にどうしたんだろ？ って思ってるだけ」
お嫁ちゃん「……なんか話したいことでもあるの？」
お嫁ちゃん「ま、いいや。でも、ちょっとだけだからねー」
お嫁ちゃん「明日も早いんでしょー？」
- お嫁ちゃん「……ちょっとー、一杯だけじゃないのー？」
お嫁ちゃん「もー……はいはい、私も飲めばいいんでしょ？」
お嫁ちゃん「君って、飲むと人に絡むよね」
お嫁ちゃん「普段はそんなでもないのにねー。なんでかなー……」
お嫁ちゃん「……お酒の力を借りて、普段しないことをしようとしてるからかなー？」
お嫁ちゃん「もう夫婦なんだから、堂々とすればいいのにねー」
お嫁ちゃん「この前だってー……はいはい。静かにしますよー」
お嫁ちゃん「……」
- お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「いや、喋れよ」
お嫁ちゃん「もー、なんなの？ 私もう寝に行っていい？」
お嫁ちゃん「何がしたいのー。付き合いたてのカップルじゃないんだからさー」
お嫁ちゃん「はー？ 夫婦の憩いの時間？」
お嫁ちゃん「あー、あー、今度の休みに構ってあげるからさー」
お嫁ちゃん「……あー、ここしばらく休み取れないんだっけ」
お嫁ちゃん「あー……」
- きも
- >>8
やめたれや！ - お嫁ちゃん！
- お嫁ちゃん「お仕事疲れたの？ ふーん……」
お嫁ちゃん「大変だねー……」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「でも疲れてるんなら早く寝た方がよくない？」
お嫁ちゃん「えー？ 何ー？」
お嫁ちゃん「塩対応じゃないよー。君のことを考えて言ってるんじゃんかー」
お嫁ちゃん「もー、面倒くさいなー」
お嫁ちゃん「あー、はいはい。はいはいはい」
- 支援
- お嫁ちゃん「……あー、最近はねー、二人の時間もあんまりねー」
お嫁ちゃん「そうだねー」
お嫁ちゃん「……でも仕事だから、仕方なくない？」
お嫁ちゃん「もー。言わせたいのー？ 仕事と私どっちが大事なのって言わせたいのー？」
お嫁ちゃん「言わないよ、そんなのー」
お嫁ちゃん「……ご心配なく。一人の時間もそれなりに楽しいしー」
お嫁ちゃん「ご近所さんとお話しするのも割と楽しいからねー」
お嫁ちゃん「おかげさまで、ストレスなくお嫁さんやらせてもらってるよ」
お嫁ちゃん「……えー？ 何その顔ー」
- お嫁ちゃん「……えー、どんな話って。ききたい？」
お嫁ちゃん「聞いても面白くはないと思うよー。もっぱら噂とか愚痴とかだから」
お嫁ちゃん「え？ 別に君の悪口は言ってないけどー。不満も特にないし」
お嫁ちゃん「えー……ほんとだよー……」
お嫁ちゃん「というか、私たちって、結構うまくやってる方だって思ってるんだけどー？」
お嫁ちゃん「喧嘩もないし、スキンシップもそれなりだし……」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……あー、それとも、あれ？ これってそういうお誘い？」
お嫁ちゃん「最近ご無沙汰で、ストレス溜まってるからってことかなー？」
お嫁ちゃん「はー、だったらさー、お酒飲んでとかじゃなくてさー……え？ 違うって？」
- お嫁ちゃん「……うん、うん」
お嫁ちゃん「お仕事が大変で、とても疲れてると」
お嫁ちゃん「……ふーん」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……まー、でも、君なら何だかんだ大丈夫なんでしょー？」
お嫁ちゃん「今までもそう言ってさー、結局なんとかなってきたじゃんかー」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……寂しいって」
お嫁ちゃん「大袈裟……大袈裟じゃない？ いっても一緒に暮らしてるじゃんか」
お嫁ちゃん「少しすれ違っててもさー……あー、あまり飲んじゃだめだよー……」
お嫁ちゃん「……あーあー」
- お嫁ちゃん「明日のお仕事大丈夫なのかねー……」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……ん？ なんてー？」
お嫁ちゃん「……あー、そりゃ、好きじゃなきゃ結婚なんてしないけどー」
お嫁ちゃん「えー？ 嘘つくなってー？ 嘘だったら結構大変だねー？」
お嫁ちゃん「ちゅー？ ちゅーって……大の大人が……発する単語かねー……」
お嫁ちゃん「……今の君には、嫌かなー」
お嫁ちゃん「お酒臭いしー」
お嫁ちゃん「ショック受けんなよー」
- お嫁ちゃん「……いや、なんとなくはさー、さすがに、私も言い方が悪かったよ」
お嫁ちゃん「昔にね、そんないい方したのは悪かったし、謝るよ。あの頃は、うまく言葉にできなくて」
お嫁ちゃん「でも、それをさ、ずっと言われ続けるのは、辛いかなー」
お嫁ちゃん「……えー？ じゃあ君のどこが好きかって？」
お嫁ちゃん「えー？ そうだなー……」
お嫁ちゃん「……え？ 時間制限付きなの？」
お嫁ちゃん「……いやいや」
お嫁ちゃん「うーん……」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……なんか、なんかねー」
お嫁ちゃん「アニメに出てくる、女の子みたいに面倒だね。今日の君」
お嫁ちゃん「そっかー、ほんとに疲れてるんだね」
- お嫁ちゃん「……うーん」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「んー……」
お嫁ちゃん「あ、そうだ。それなら君が私の好きなところ言ってみてよ。はい、制限時間10秒」
お嫁ちゃん「うん、うん、いや呂律回ってなくて何言ってるか全然わかんない」
お嫁ちゃん「わかんないってば、あは、あははは」
お嫁ちゃん「はははっ、けほっ、ははっ、あははっ！」
お嫁ちゃん「……はー」
お嫁ちゃん「……あ。突っ伏しちゃった」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……」
- お嫁ちゃん「……風邪ひくよー」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……もー、しょうがないなー」
お嫁ちゃん「運んでいくの大変だなー、これ……」
お嫁ちゃん「……ん？」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……あ、ちょ、ちょ」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……寝ゲロ」
- お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……起きて。大丈夫？ 喋れる？」
お嫁ちゃん「喉つまらせてない？ ちゃんと息できる？」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……もー……だから、酒飲みすぎるなって言ったのにー」
お嫁ちゃん「はいはい、水持ってくるからちゃんと飲もうねー……え？ 歩けるの？ ああ、ほら掴まって……もー……」
お嫁ちゃん「ほんとしょうがないなー……」
お嫁ちゃん「……顔にゲロついてるから、ついでに顔洗ってきなー」
お嫁ちゃん「あーあー……」
お嫁ちゃん「……」
- お嫁ちゃん「……ふー。よし」
お嫁ちゃん「こんなところかなー……」
お嫁ちゃん「……ん？ あ」
お嫁ちゃん「どー？ 目ぇぱっちりしてきたー？ こっちはだいたい綺麗になったよー」
お嫁ちゃん「あんま酒飲んだら駄目だよー？ 君はお酒弱いんだからさー」
お嫁ちゃん「下手したら大変なことになるんだから、反省しなよねー」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……いや……そんなに謝らなくてもいいよ。お仕事先で謝るくらいの勢いじゃん。急にどうしたの」
お嫁ちゃん「……えー？ ゲロー？」
お嫁ちゃん「……そりゃまあ、旦那のゲロくらい片付けるよー。夫婦なんだしさー」
お嫁ちゃん「ま、次は止めて欲しいけど。そこは信用するからねー」
- お嫁ちゃん「それよりさー、君、普段は、こんなに飲まないよねー……」
お嫁ちゃん「……さっきから、疲れてるって言ってたけど」
お嫁ちゃん「……んー」
お嫁ちゃん「なんていうか、んー……」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……あー……もし、お仕事、ほんとに疲れるんならさー……」
お嫁ちゃん「……私のことは、気にしな」
お嫁ちゃん「……ん？」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「えぇ……？ 泣くなよー……え？ 何で泣いた？ どこで泣いた？」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「うれし泣き……？ えぇ……？」
お嫁ちゃん「君、疲れてるの……？」
- お嫁ちゃん「……元気になった？ もう大丈夫？ お仕事頑張れるの？」
お嫁ちゃん「……えー？ なんでー？ ほんとになんで？」
お嫁ちゃん「えー……？ なんで……？」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「んー……あー、もー」
お嫁ちゃん「はぁ……」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……君は、昔っから、天邪鬼みたいに、急に元気になるよね」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……もう長い間、一緒にいるけど」
お嫁ちゃん「君のことは、よくわかんないなあ……」
- お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「ま、いっか。ほんとに元気になってるみたいだし」
お嫁ちゃん「体調はどう？ ゲロ吐いてお酒抜けた？ だったらお風呂入ってきたら？」
お嫁ちゃん「ゲロ臭いままで隣に寝て欲しくないからさー」
お嫁ちゃん「……やー、私はもう入ったんでいいです」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……君、やっぱりお酒残ってるんじゃないかなー」
お嫁ちゃん「ゲロ吐いた口で近づかないで欲しいなー……ちゃんと口ゆすいだ？」
お嫁ちゃん「あー……」
- お嫁ちゃん「……あー、はいはい、わかったから」
お嫁ちゃん「……もー……じゃあ、お風呂入った後でなら」
お嫁ちゃん「……はいはい。寝室で待ってるから」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……今度は何？」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……んー」
お嫁ちゃん「……それ、強いて言う事かなー」
お嫁ちゃん「いや、反応に困るって言うか、もう何年も一緒にいるんだからさー……」
お嫁ちゃん「わざわざ言わなくてもいいでしょー、そんなこと」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……そうかなー？」
お嫁ちゃん「……そういうものなのかなー」
- お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……まー、君は、そうなんだろうけども」
お嫁ちゃん「……あー、うん」
お嫁ちゃん「んー……」
お嫁ちゃん「……」
お嫁ちゃん「……今度は時間制限ないのー？」
お嫁ちゃん「ないんだー。そっかー。あはは」
お嫁ちゃん「はー……」
学生の頃からどちらかと言うと手の届かない人だと思ってたから何で結婚してくれたのかよくわかんないお嫁ちゃん「あ、おかえりー」
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