セックスしたり結婚したい女子アナ　僕は宮司愛海

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栃木）コロナ禍、北関東の行楽地直撃　世界文化遺産も

「さあどこへ」とはいかない今年の大型連休（GW）。コロナショックは北関東の行楽地にも影を落とす。じっと自宅にこもる人へ、ささやかな癒やしを伝える試みも始まっている。
栃木県日光市では、大型連休中に毎年1万5千人以上が訪れる日光東照宮など「世界文化遺産」の2社1寺が14日から拝観停止を始めた。停止の期間は5月6日までとしているが、延長も視野に入れる。東照宮の稲葉久雄宮司によると、拝観停止は「初めてだと思う」という。
「ついにこんな事態になってしまった」。社寺周辺に連なる飲食店や土産物店の関係者の表情は暗い。拝観停止が決まった14日は
例年ならばおはやしを乗せた11の花家体が町内に繰り出す日光二荒山（ふたらさん）神社の例大祭「弥生祭」の期間中。参拝客でにぎわうはずが、今年は神職と氏子代表だけの儀式に縮小した。
ゆばをのせたそばが名物の「魚要（うおよう）」は、祭りの昼どきには長蛇の列ができる老舗だ。ところが、拝観が停止された14日の客は4人。店主の妻の小川由利さん（67）は「門前町の飲食店や土産店は参拝客があってこそ。
うちは兄弟4人でやっているからどうにか食べていけるが、従業員がいるところは大変」と漏らす。
宿泊施設への打撃も深刻だ。周辺は修学旅行コースとしても人気だが、多くの施設は夏までの予約がキャンセルされた。そこに拝観停止が追い打ちをかける。ホテルを経営する「春茂登グループ」では
予約客に電話で拝観停止を伝えているが、GW前後の予約の8割が取り消された。女将（おかみ）の根本方子（まさこ）さんはため息をつく。「かき入れ時のGWまで拝観停止が続くと痛い。先が読めず、不安だ」。
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群馬県は、県をあげたプロジェクトが逆風に見舞われている。
JR東日本の「大人の休日倶楽部」のCMで、吉永小百合さんが石室に入るシーンが印象に残る前橋市の「前二子古墳」。16日、群馬県伊勢崎市の姉妹は「今日来られてよかった」と石室をのぞき込んだ。
CMは、4～6月に大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン」（群馬DC）を打ち出す群馬県と、JR東日本がタイアップしたものだ。
それが、新型コロナウイルスの感染拡大で、17日から6月3日までの石室の見学中止が決まった。「せっかく吉永さんに紹介してもらったのに」。前橋市の担当者は肩を落とす。
県がDCを打ち出すのは9年ぶり。前回の2011年夏は東日本大震災の影響を受け、目標の宿泊者数をわずかに上回るにとどまっていた。それだけに今回は、催しや体験などの「観光素材」を計1600以上準備してきた。
だが、JR高崎駅で予定されていたオープンニングセレモニーが中止になり、県の新しいコンベンション施設「Gメッセ群馬」で行われるはずだったオープニングイベントも取りやめた。
物産フェア4回のほか、市町村主催の64の体験企画、108のイベント・祭りも中止や延期に。JR東日本のイベント列車63本も運休などを余儀なくされた。
県観光魅力創出課の青木学係長は「今はじっと待つほかない。これまでの準備は終息後の誘客に結びつけたい」と話す。
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茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園の「みはらしの丘」はいま、一面ブルーに染まる。約4・2ヘクタールにわたり「ネモフィラ」の花が咲き乱れている。
来園者のSNSへの投稿も手伝い、昨年のGWの入園者数は過去最多の約58万人を記録した。園は今年、面積や本数を増やして春を待った。だが、5分咲きだった4日、休園を決めた。多数の来園者で混雑すれば、感染を防ぐ手立てがないと判断したためだ。
「業績には相当な打撃だ」。そう嘆くのは、ひたちなか海浜鉄道の担当者。海浜公園の入場券付きの「湊線1日フリー切符」は昨年、4月中旬からの1カ月で約2万枚の販売があった。
沿線の那珂湊駅には、新鮮な魚介類の直売や料理店が有名な「おさかな市場」があり、公園への道中で舌鼓を打つ客も多い。その市場も4月21日以降、全店が休業した。
同市観光協会の海野泰司協会長は「地域の観光は公園が牽引（けんいん）している。ロックフェスのある夏まで感染拡大が続けば、大変なことになる」と危機感をあらわにする。
ただ、苦境の中で沈んでいるだけではない。公園では、景色に触れることができる「休園中の花日記」をホームページやSNSで発信。天候に合わせて視点を変えた写真を伝えている。
好天に恵まれた23日には「気持ちのいい青空。どこまでも続く青い世界で、白い雲たちが遊んでいるようです」と添えた。同園の田村泰紀さんは「心が沈んだ方の癒やしになれば」と語る。