昔書いた小説が重くて辛いんだが需要ないよねえ

1 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:36:30.382 ID:qBxjfCOUa
「カードサーバーってのは何だ」
 「地球防衛軍と悪の結社、それらがカードサーバーです。一つの身に強大な力を宿した
者達が徒党を組む集団。そう考えていただければ結構です」

 簡潔極まりない。博士が議論的に隙なく詰めていく話し方に対し、クラウゼヴィッツは
急所だけを卒なく埋める。どちらの知識が高いのかは知らないが、こちらの方が分かりや
すい。

 「あんたらは、正義なのか?」

 話が振り出しに戻る。問うた浩二にさえ善悪の基準など計り切れなかったが、答えさせ
なければ気が済まない。

 「我々の正義とは」

 クラウゼヴィッツは、少し間をおいた。

 「人間としての心を持ち、人間として生きる。それこそが至上であると信じる事です」
 「その為に戦うのか」
 「戦いなどは、須らく外道の業にて。避け得る争いは避けて退けるのが仕方です」
 「今日のは」

 足音が早まった。浩二はそれに追い縋る。

 「鏡殿が職務に就く内に、知る機会はいくらでもあると存じ上げます」

 薄暗い廊下の先に、幾らか眩しい光が見えてきた。クラウゼヴィッツはこれ以上続ける
気は無いらしい。今は浩二も部外者に等しいのだ。

全編これ

2 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:37:52.523 ID:spJKYKeW0
読みにくい
5 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:39:23.077 ID:qBxjfCOUa
>>2
本能がもとめるままに書いてる
読みにくいってよく言われる
3 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:38:16.912 ID:qBxjfCOUa
「『あのお方』にはお考えがあられるのだろう。我々が知る必要はあるまい」

 「世界征服でもしようかしらね」
 「言うだけなら宇宙の王にもなれるな」
 「宇宙の王」

 アルカデルトの鼻で笑ったのが、微笑ましいとでも言わんばかりだ。

 「あなたらしい発想だわ」

 アルカデルトが言い置くと、扉のエアロックが解放された。ユリシーズの視界はテーブ
ルの上に戻り、エアロックが再び唸る音が響いた。

 世界征服。その白々しい響きに頭の芯が冷える心地がした。現実感が無いのではない。
白々しいのだ。およそ無軌道な行動ばかりで、理想の欠片も見出せないアルカデルトの言
である。とにかく、白々しい。

 プロフェッサー・アルカデルトとは、十九世紀中ごろから『あのお方』と並び称されて
激闘の末にNCRに下った世界最強のカーディナルだと伝え聞く。それが、NCRに下っ
てからは、何もしていない。精々が鳳虹藍のロボット開発に手を貸してやった位で、他に
見るべき功績は無い。功績はおろか、謀反を企てた形跡さえ無い。

 『あのお方』に比肩する力を持ちながら、数十年の間を扶持泥棒に徹してきたのだ。理
論上は食べる必要すら無い。どんな負い目があれば、世界最強の片割れが他方に無条件で
屈しなければならない事情があるのか。

 アルカデルトらしい発想、気が向けば覇権争いに参加できた者の発想など、ユリシーズ
には及びもつかない。猫人間を量産して世界を満たすとか、そんな野望を抱いているのだ
ろうか。

4 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:38:52.281 ID:szozkUUU0
語彙力少ない高校生が無理して難しい言い回しを使おうと頑張ってるなって感じ
7 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:40:26.735 ID:qBxjfCOUa
>>4
仕事じゃ稟議書とか光速で書くんだが
趣味だとゴリゴリ難しい言い回ししたくなる
6 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:40:01.048 ID:CwrTFZixp
唐突に意味不明なカタカナを挟むから読者置いてきぼりなんだよね
8 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:41:30.444 ID:qBxjfCOUa
>>6
抜粋だけど造語は多いな
説明部分もお察しの通り鬱陶しいと思う
9 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:41:45.876 ID:AJWGowUU0
英名と独名がごちゃごちゃしてるあたり中二精神を感じる
11 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:42:36.264 ID:qBxjfCOUa
>>9
アメリカ人とドイツ人だからな
10 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:42:23.534 ID:y7uJF0kir
地球防衛軍とか言う単語見た瞬間需要ないなって思った
14 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:43:45.458 ID:qBxjfCOUa
>>10
難しい言葉使うなとか簡単な言葉は需要ないとか注文多いな
まあ文学ってそんなもんかもっと言っていいぞ
12 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:42:59.107 ID:XjZ5/8QD0
説明ないと文字数スッカスカになりそうだ
突然19世紀いわれても今いつだよ
15 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:44:47.797 ID:qBxjfCOUa
>>12
作中でルネサンス時代まで遡るぞ
ヴァチカンとかオーストリアも出てくる
13 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:43:02.124 ID:q10LYyqba
確かに読みにくいな
20 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:46:08.028 ID:qBxjfCOUa
>>13
なんでか分からん
業務の文書しか評価されなくてかなしい
16 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:45:00.555 ID:AJWGowUU0
ユリシーズ(Ulysees)はドイツ発音ならウリセースだと思う
22 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:46:45.970 ID:qBxjfCOUa
>>16
ドイツはクラウゼヴィッツの方
ウリセースも語感いいな
17 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:45:07.653 ID:uNbe0OGqp
文は長くないのに何でこんな読みづらいんだ不思議
23 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:46:50.841 ID:szozkUUU0
>>17
単純に読書量足りてなくて言いたいことに語彙力が追いついてないから
31 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:50:25.780 ID:qBxjfCOUa
>>23
ひでえざま
頭の良さひけらかす為に書いてるわけじゃねえよ
39 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:55:04.117 ID:szozkUUU0
>>31
そういうんじゃなくインプットとアウトプットが絶対的に不足してる人特有の文章になってるって事だよ
24 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:47:33.156 ID:qBxjfCOUa
>>17
分からん
文体なのか心理的なことなのか
18 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:45:28.279 ID:qBxjfCOUa
ラシャの乳房が鼻先で揺れながら、浩二の理性は常識的な方向に向いていた。

 腰。脇腹。肋骨らへん。いずれの選択肢で迷った浩二は、最終的にラシャの肩を掴み、
腕一つ分の距離を確保する事に成功した。

19 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:45:33.762 ID:nTmRhIJZ0
文芸部で書いたりしたやつかな
28 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:48:49.827 ID:qBxjfCOUa
>>19
文芸部とか所属せんかった
あいつらの好きな小説俺は好きじゃなかったし
21 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:46:13.880 ID:aP9nlTZAM
もっと開け
あと口語に馴染まない単語は避けろ
30 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:49:34.266 ID:qBxjfCOUa
>>21
考えたけどスレイヤーズはそれ出来てたな
久しぶりに読もうかな
25 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:47:53.642 ID:Ast/4BblM
設定の羅列で物語性がないからつまらん
抜粋してるなら仕方ないと思うが
33 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:51:34.606 ID:qBxjfCOUa
>>25
まあそうだな
書いてる最中に思いついた設定練りこんでしまいたくなる
35 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:53:25.120 ID:Ast/4BblM
>>33
小説は小説であって、設定集じゃないからな
26 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:48:17.116 ID:3zpZAw0Y0
言い回し以前にすごく薄っぺらい
表面的な意味しかなくだからなんだって感想で終わりそう
わくわくしない
重くてっていうかただ勢いがないだけ
感情ない俺って異端?みたいなスレと同じ臭い
34 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:52:48.694 ID:qBxjfCOUa
>>26
逆に流通してる小説が生ぬるく感じてる
もっとがっつり策略とか殺し合いとか書けばいいのにってなる
27 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:48:19.506 ID:qBxjfCOUa
同じ日の午前1時。

 「浩二。お前、誰と話してるんだ?」

 怜矢は見上げてほくそえんだ。次の瞬間、体積を持った熱と光の塊が浩二の頭上目掛け
て降りかかった。熱は空気を巻き込んで炎となり、大人一人を優に包み込む程膨れ上がっ
て壁の表面を激しく焦がした。空気だけで奮い立ちながら宿る先の無かった炎は、数秒も
すると儚く消え飛んだ。塩ビ管だった黒い焼けカスが漆黒の闇に散って紛れる。

 狙った場所に相手がいないのを見て取ると、躊躇なく路地に降り立った。奥を一瞥して
出口の方に向くと、後ろから忍び寄る足音を確かに聞き取った。気配を隠そうとしている
気配を感じ、わざとらしく頭を掻いた。気配は

 「な?残像だろ?」
 「あれが残像か。塩ビを蹴りぬいて金具がしなる所までくっきり見えていたがな」

29 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:49:30.710 ID:JshGNOUEa
エアロックが言い置くと、扉のアルカデルトが解放された。ユリシーズの視界はテーブルの上に戻り、アルカデルトが再び唸る音が響いた。

入れ替えてもいける!!カタカナつれーわ

37 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:53:49.378 ID:qBxjfCOUa
>>29
本気で言ってるなら学習障害うたがったほうがいいのでは。
いやまあ普通の煽りなんだろうけど心配になるわ。
32 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:51:22.830 ID:aP9nlTZAM
作者が知ってることと読者が知らないことを意識しろ
めっちゃ早口で言ってそうと同じ
38 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:54:44.037 ID:qBxjfCOUa
>>32
読者が知らないことかー
考えてみるわ
36 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:53:42.532 ID:YtatSQ4v0
すべからく定期
40 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:55:19.287 ID:qBxjfCOUa
北桐から車で数時間。ガソリンが切れるまで走り尽くすと、車を捨てて徒歩で小一時間。
市全体が放棄されたのか、人影も見ないまま目指す場所に着いた。

 「ここが、祥子の故郷かい?」
 「ああ」

 ラドクリフがもの珍しそうにあちこちを眺め回している。ニューヨークの教会さながら
に廃墟のビル街の最中に立つ教会様の建物の佇まいが珍しいらしい。鍍金が剥れて地金を
晒す十字架はそれでも埃にかぶれた風も無く威厳を保っている。

 「誰か住んでいるねえ」
 「ああ」

 窓から、子供らしき人影がこちらを伺う。詳しくは知れないが、飢えているという悲惨
さは感じられなかった。鈴鹿は鍵を出した。

 「心苦しいなあ。僕たちの甘い生活の為にか弱い子供たちを追い出さなければならない
なんて」
 「子供が好きで無いなら、無理しなくてもいい。どこへでも行け」
 「冗談だよ祥子。祥子の好きなものを僕が嫌いなわけが無いだろう?」
 「そうか」

 正直言って、鈴鹿は子供を格別好きではない。義務感、そして寄る辺無い身の上が、孤
児院という場所に居場所を見出そうとしているに過ぎない。ラドクリフは存外に鈴鹿の心
を感じているのかも知れなかった。

 「その鍵で門を開けるのは、ちょっと早い気がするな」

 鈴鹿は返事をしなかった。ラドクリフの声音は変らなかったが、発する気配が違ってい
る。

41 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:55:38.607 ID:Fu0kA6th0
さすがにこんなあからさまに途中を抜き出して面白いと言ってもらえると思ってはなかろう
49 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 09:00:34.697 ID:qBxjfCOUa
>>41
(こいつ、俺の脳内を直接読みやがった!?)

実際に最初から順にやっても同じ事言うしな
小説の書き方や技術の話をしたいのに

42 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:55:50.390 ID:qBxjfCOUa
「よう兄ちゃん。可愛い女連れてんじゃねえか」

 柄の悪そうな連中が5人。反対側からも7人が2人を囲んでいる。示し合わせていたの
か、教会の傍の路地から同時に表れた。

 「可愛いのは当たり前さ。羨ましいだろ?」

 ラドクリフが明らかに挑発と知れる事を言う。鈴鹿は鍵を元にしまった。

 「羨ましいな。俺たちにもその姉ちゃん貸してくれよ」
 「さあ?この腕に訊いたらいいんじゃないかな」
 「抜かせ!やっちまえ!」

 5人が一斉に拳銃を抜く。反対側の連中はやはり抜きながらも車道に逃れる。連携がよ
く取れている。ラドクリフが動かないのを見て、5人の内の2人が銃を向けながら近寄っ
てくる。

 「お目が高いね」
 「あ?」
 「僕を狙うのは正解だ。引き金を引いていれば完璧だったのに」

 男が意味を理解するより早く、後ろで打撲の音が数発鳴った。ラドクリフに隙を作らな
い様に塀に寄った男は、味方の3人が倒されたのを知った。気付けば女はいない。

 「てめえ、女が本命か!!」
 「撃ってもいいよ。僕に人質の価値は無い」

 男は迷わず撃った。3発。拳銃を握っていた手が蹴り飛ばされる。その瞬間、反対側の
群れに踊りこんだ鈴鹿が7人それぞれに必殺の一撃を打ち込んだ。

 「拳銃って当たらないんだよね。これ位近くないと」
 「ラドクリフ」
 「わかってるよ、祥子」

 ラドクリフは男の額に突きつけた自前の銃を下げると、ポケットにしまった。手の中に
収まる程の、スパイ用の拳銃だった。ラドクリフに近寄った片割れは地面にうずくまって
いる。男は両手を頭の高さに上げて塀に付けた。彼の首領が、この光景を見ていると知っ
ていたから、大人しく屈服した。

43 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:56:17.343 ID:qBxjfCOUa
「将軍、あいつら只もんじゃねえ」

 将軍と呼ばれた男は、振り向きもせずにその日の相方に応えた。

 「わかってら。ありゃ、モノホンの『カーディナル』だ。俺達の敵う相手じゃねえ」
 「敵うか敵わないか、勝負をつけるまではわかるまい」

 女の声。今しがた望遠鏡で覗いていたカーディナルも女である。女は、少なくとも将軍
の直属に居ない。限りなく無駄な足掻きだったが、両手を発現臨界に高めて振り向いた。
声がしてから即座と形容して差し支えないほどの時間しか経っていない。

 「貴様も、カーディナルだな」

 肩までの長さに髪を揃えた女が、相方の首根を右腕で抱えている。腕の中の相方は失神
していた。

 「俺がカーディナルたぁ、ご挨拶だな。御立派なカーディナル様が、チンピラ風情にど
んなお申し付けなさるつもりだ」
 「申し付けと言う程も無い。私はあれを買い取って住む積りでいるから、一帯を仕切っ
ているという頭目に面通り願いたいとは思っていた所だ」
 「押し込み同然じゃねえか。世辞考える知恵で、礼儀も弁えてりゃこんないざこざには
ならなかったんだよ」
 「それは気が付かなかったな」

 本来はお互い様、と言った所である。抜けているのか見透かしているのか、要領を得な
い。上回るのが力量だけなら、丸め込む位将軍には訳が無い。カーディナル様を下に置け
ば勢力はより増すであろう。今すぐに、という必要は無い。あるいは、消してしまっても
将軍にとっての損も無い。いずれにせよ、将軍は既に陥れる算段を弾いていた。

44 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:56:37.359 ID:qBxjfCOUa
「俺は仲間に将軍と呼ばせている。それが俺の名前だ。お前の名を聞かせて貰おうか」
 「鈴鹿だ。最高の経歴は大佐だった」
 「大佐か」

 大佐とは、准将の前である。この腕前で他人に付けられた階級が大佐なら、相当に強い
筈だ。

 「そうかい。そりゃすげえ」

 将軍は思いもよらず口に出した。すごいとは本音である。掌を縦にして、差し出した。

 「手打ちといこうじゃねえか。俺たちと組んで損はねえ」

 その時。鈴鹿の気付かぬ後ろで入り口から顔が出た。両腕を前に下げて、銃を手に持
っていると見えた。将軍が腹心と考え、皆に尊敬させている男だ。鈴鹿が手を差し出す
時、将軍は焦点を鈴鹿の距離に合わせたまま腹心に目配せした。やれ、撃て。腹心の悲
しげな眼光に、将軍は気が付かなかった。

 「すまねえ、将軍」

 情け無い声が部屋に響いた。驚いて将軍が腹心を見やると、顔も情けない。確かに銃
は下げているが、下げたままだった。後ろから、さっきは確かに居なかった男が戸口に
顔を出した。金髪の男、望遠鏡で覗いた路地に、鈴鹿と共にいた奴だった。

 負けを悟った。降ろし掛けた手を強引に掴まれる。細く、力強い手だった。

45 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:57:12.628 ID:qBxjfCOUa
「カーディナルの二人連れなんざ、えぐいじゃねえか。訳を聞かせろよ」

 手を握られたまま、将軍はうなだれた。雑魚と言う程の適格者でしかない彼にとって、
モノホンのカーディナルは真の脅威だった。

 「訳か。鈴鹿の故郷があの孤児院だからかな。僕は彼女の行き先についてきただけさ」
 「そうなのか。俺もだ」

 孤児院、という言葉に将軍は反応した。入れ替わりが激しかったので、鈴鹿の事を見
ても思い出さないのは不思議ではない。

 「殺したのか」

 鈴鹿が振り向きもせずに聞く。

 「56すなんてとんでもない。こんな風に、寝ていてもらってはいるけど」
 「しなくていい。お前は一々悪趣味だ」

 鈴鹿に言われて、男は両手を挙げてすくめる。腹心は、自分が何をされようとしていた
のか、感づいている顔だ。実地に見たのだろう。

46 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:57:52.448 ID:qBxjfCOUa
「私達は礼儀を知らない。これで手打ちとしてくれれば有難いが」
 「十分だよ馬鹿野郎が」

 本来は対等ですらない。向こうが手打ちというのであれば異議の余地も必要も無かった。

 「手打ちついでに、一つ頼みてえ」
 「何だ」
 「あの孤児院には、行き場のねえ餓鬼共を詰め込んでいる。世話してくれとまで言わね
えが、追い出すのは勘弁してやってくれ。飯の世話だって、こっちでどうにかする」
 「そうか、有難いな。ならば私の我侭も聞いてもらおうか」

 外道であれば、例えば餓鬼使って売春宿をやりたいとか言い出すなら、必ずぶち56す。
それ以外なら、全ての意味で応じざるを得ない。将軍はやっと言葉を発した。

 「なんだ」
 「あそこで、また孤児院をやりたい」

 物好きな奴だ。喉まで出て、声には出なかった。笑いが漏れる。

 「条件がある」
 「なんだ」
 「俺も混ぜろ」
 「いいだろう」

 腹心によっかかって、あちらを向いた男が欠伸をかいていた。あいつは4ねばいいのに
と、将軍は思った。

47 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 08:58:33.391 ID:38cUBGnLa
~る。~た。を多用しすぎてなんかゲームのメッセージウィンドウみたい
50 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 09:01:22.080 ID:qBxjfCOUa
>>47
妄想をゲーム感覚でやってるのはあるかもしれない
48 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 09:00:25.265 ID:payhuBQYa
スラスラ読めないな
読みにくい文才ないね
51 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 09:02:04.350 ID:qBxjfCOUa
>>48
俺は夏目漱石とか読みにくい鬱陶しい文章が好きなんだよ
別にラノベの作法を教えろとか言ってない
52 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 09:02:36.660 ID:qBxjfCOUa
「一個艦隊に匹敵する火力と射程距離を持ち、最新の戦闘機よりも数世代超えた機動性
を備え、現代最高の精鋭を一個旅団集めた攻撃力にも耐える戦力が、人間一人分の容積に
収まっているとして、貴官は此れに対して思い浮かべる作戦とは、何か」

 「あれは、歩く『ステイツ』だ。策源地そのものであり、輜重線など慮外に足り得る」

 「カーディナルと呼ばれる軍事的脅威の内で、最高峰の頂上に立つもの達は皆その様で
あるという。我々がこれから戦う相手は、狭い頂上で最も幸運の女神に気に入られた連中
なのだよ」

 「『マジシャン』の単体戦闘力は未知数だ。『ウィザード』から引きずり出して、有利
になるかと言えば限らん。」

53 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 09:03:17.031 ID:WFThiLfN0
夏目漱石が読みにくいと感じた!だから俺は読みにくい文章でいい!っていうの完全に言い訳でしかないだろ
って思ったけど自己満足でスレ建ててるぐらいなら別にいいか
小説書くの楽しいもんな確かに
54 名前:ひみつの名無しさん 投稿日時:2020/06/16(火) 09:03:21.959 ID:qBxjfCOUa
もの凄く白けた目で見ている。超能力のやりすぎで脳みそ腐ったんじゃね?っていう位
の目だ。完全に目論見を外したのは、直に分かったらしい。ジェシカは気まずそうに後ろ
を向いた。

 「あー、どっかにいい女いねえかなー。寸胴のませガキ以外で女いねえかなー」

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