米の卸売業者、スーパーに更なる値上げを要請。卸売業者「値上げで米の販売ペースを抑えたい」

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米の店頭価格上昇　１７週連続　卸に販売抑制の動き

農水省は7日、4月21～27日にスーパーで販売された米の平均価格が、前週比13円高の5キロ4233円だったと公表した。17週連続の上昇だが、直近の上げ幅は数円から十数円とわずかで、横ばいの傾向だ。政府備蓄米の流通量が増えても価格が下がらない背景には、値上げで米の販売ペースを抑えたい卸やスーパーの動きがある。

直近の価格の上げ幅は、前週比で数円から数十円と小さい。1月が約3600円、2月が約3900円、3月が約4200円と段階的に一定程度の値上げが続いたが、4月以降は上げ幅が縮小し、上げ止まりの傾向だ。

店頭価格が上昇する背景には、スーパーなどで米の販売ペースを抑えようと価格を引き上げる動きがある。ある米卸は、「夏に在庫がなくなる恐れがあり、スーパーに値上げの要請をした」と話す。

一方、割安な政府備蓄米の流通量が増えており、平均価格の上昇ペースは緩やかになる。備蓄米の販売価格は同3500円ほどで、「備蓄米が優先的に売れていくので、（備蓄米より高い）通常ルートで仕入れた米の供給ペースが減速した」（別の米卸）という。

今後、割安な備蓄米の流通量が一層増える見通しで、米価への影響が注視される。
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