お前ら、タバコなに吸ってるの？　僕はガラム・スーリア

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七味唐辛子　長野市　地元産重視、お客に合わせ調合

　長野市の観光名所・善光寺の門前にある七味唐辛子の老舗「八幡屋礒五郎（やわたやいそごろう）」。本店の入り口にある大きな唐辛子を目印に、客がひっきりなしに訪れる。定番のブリキ缶は１４グラム４００円（税込み）。一味やゆず七味、粉山椒（さんしょう）のほか、一味の３倍以上の辛さの「ＢＩＲＤ　ＥＹＥ（バードアイ）」や「七味ガラム・マサラ」などの変わり種も並ぶ。卸売りやネット通販、海外も含め、年間２００万缶売れるという。

　創業は江戸中期の１７３６年。江戸から取り寄せた七味を善光寺の境内で売り出したのが始まりだという。七味は店ごとに「秘伝」の配合を受け継ぐ。八幡屋礒五郎は唐辛子、生姜（しょうが）、紫蘇、山椒、陳皮（みかんの皮）、胡麻（ごま）、麻種を使う。他の老舗と比べ、体を温める生姜が入っているのが特徴だ。市の北西部は麻の産地で、七味の原料の栽培にも適していた。そこで、江戸とは違う信州独自の風味が生まれた。

　本店の一角に、唐辛子や紫蘇を練り込んだジェラート売り場がある。隣には唐辛子や山椒味のチョコやマカロンも並んでいる。なぜ菓子を？――。９代目の室賀豊社長（５７）は「約１２年前に自社栽培を始めたのがきっかけ」と教えてくれた。

　かつて七味の素材はほとんど地元産だったが、生産量が増えるにつれて県外産や輸入に頼るように。不作などで入手できないこともあり、室賀さんは「原料をできるだけ地元産に戻そう」と決意。自社農場を開き、契約栽培と併せて地元産の調達を増やしてきた。「『信州の七味』としての魅力を高めたい」と話す。

　その結果、質の高い素材が調達できるようになり、２００８年に本店を改築したのを機に、調合販売の復活や菓子の発売に踏み切った。調合は本店のみのサービスで、３０種類以上の素材から「オリジナル七味」を作ってくれる。「辛くない唐辛子にして」「青のりを入れたい」など、各自の好みを反映できる。店内には素材の特徴と産地も表示している。

　３年前からは飲食店の要望に応じた七味を調合し、店ごとに独自のラベルを付けて販売するサービスを始めた。ラーメンや中国料理、イタリア料理など約８０店舗に広がっているという。

ガラムは近所のセブンイレブンで売ってる
たまに吸う

外出時はアメスピだけど