トランプさん､鉄鋼アルミ関税に白物家電も対象に｡冷蔵庫､洗濯機､乾燥機､食洗機など

アメリカのトランプ政権は、輸入される鉄鋼・アルミニウムへの関税の対象に新たに冷蔵庫や洗濯機などの白物家電を加え、日本時間の23日午後1時すぎから関税の徴収を始めます。

トランプ政権はことし3月、通商拡大法232条に基づき輸入される鉄鋼・アルミニウムに25％の追加関税を課す措置を発動し、今月4日には、関税率を50％に引き上げました。

この関税の対象に、冷蔵庫や冷凍庫、洗濯機、乾燥機、食洗機などを加えアメリカ東部時間の23日午前0時すぎ、日本時間の23日午後1時すぎから関税の徴収を始めます。

これらの製品は鉄鋼・アルミニウムの派生製品だとしてそれぞれの製品の鉄鋼やアルミの含有量に応じて関税を課すとしています。

冷蔵庫などはメキシコや中国、韓国などからの輸入が多く、トランプ政権としては、関税によって製造業の国内回帰を進めるねらいがあります。

トランプ政権の関税措置をめぐっては、「IEEPA＝国際緊急経済権限法」を根拠に発動した相互関税などについて、大統領に与えられた権限を越えているなどとして差し止めるかどうか裁判所での審理が続いています。

アメリカメディアのブルームバーグは、裁判所が相互関税などを無効と判断した場合でも、トランプ大統領は鉄鋼関税など通商拡大法に基づく幅広い関税措置を通じてアメリカの製造業を復活させるという目標を達成する余地があるとの見方を伝えています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250623/k10014841931000.html